染織を勉強して、織物会社へ就職、緞帳やホテル等の別注カーペットのデザインをしていくなかで、
出会ってしまった手織り絨毯の世界・・・。
ペルシャ絨毯をはじめとする高価な絨毯、個性豊かな素朴でぬくもりのある民族絨毯、
動く染織美術館ともいわれる祇園祭りに伝わる舶来の絨毯、アンティークから現代物まで・・・。
それぞれに個性的で強い魅力があります。

ひと結びひと結び手作業で織られる絨毯には、ゆっくりとしたあたたかな手仕事の跡があり、
機械織にはない力強い存在感が 安らかで心地いい空気をつくってくれます。
そしてまた 絨毯(織物)によって伝えられる文様や色は、時を越えて様々なことを私たちに語りかけてくれます。
太古の昔、雨風をしのぐ「すみか」を得、次に必要とされたのは休むためのあたたかな「敷物」でした。
「敷物」は現在でもインテリアの中で、直接肌に触れる機会の一番多い 安らぎのアイテムです。

縁あって 2007年より手織り絨毯のコレクションを企画デザインすることになりました。
2008年に上海ドモッテックスで発表してから2010年で3年目になります。

やるからにはデザインを渡して終わるのではなく、出来る限り丁寧なものづくりがしたいとの希望をかなえていただき、
日本で企画デザインしたものを、私たち自身も一緒に 中国各地の手織り工場をまわり、それぞれの工場の特徴にあわせて、
現場で色合わせし、下絵の検収や細かな仕上げの指示までかかわりました。

そうしてつくった絨毯を「KISETSU collection」と名づけました。
絨毯の上でくつろぎながら 世界中にあるさまざまな絨毯のある風景の季節を感じるような絨毯です。